こんにちは。
たなーです。
季節も梅雨から夏になってきていますね。
そんな暑いシーズンには、お部屋に飾るのは涼しげな観葉植物がおすすめです。
でも、
室内に土を入れるとコバエが気になる。。
鉢を倒して土がこぼれたら嫌だな。。
水栽培もいいけど、根が気になるな。。
今回は、
ルーティブーケとは?
ルーティブーケとは、ルート+ブーケを意味しており、根付のブーケを意味します。
ルーティブーケは、植物の根を綺麗に水洗いして束ねて、アート水苔で根の部分を丁寧に巻いたものです。
このルーティブーケは、ギャザリングという技術を発展させたものです。
ギャザリングは、2000年ごろ、愛知県の青木英郎氏によって考えられた日本発の園芸技術です。考案者の名前で「あおき式ギャザリング寄せ植え」ともいいます。
一般社団法人JAPAN plants gathering societyより引用
ギャザリングについて、気になる方はこちらの本を参考にしてくださいね。
今回ご紹介するルーティブーケの作り方も丁寧に書かれています。
それではルーティブーケとは何なのか、わかったところで、たなーが実際に作ってみたので、一つずつお話ししますね。
ルーティブーケの作り方
植物を揃えよう
まず、ルーティブーケの素材となる観葉植物を集めましょう。
たなーが購入して集めた観葉植物はこちら。

ルーティブーケ素材
左からスパシフィラム、ヘデラ(ジェティー)、ヘデラ(カノン)、ヘデラ(ライトフィンガー)、ヘデラ(品種不明)です。
ヘデラばかりですね。。(笑)
本当は、ミニサイズのアンスリウムやポトスを入れたかったのですが、良い苗がなかったので、シンプルにスパシフィラムとヘデラの涼しげなルーティブーケを作ろうと思います。
根を水洗いしよう
ルーティブーケは、それぞれの観葉植物を束ねて作るので、土はすべて洗い落とします。

バケツに溜めた水で土を丁寧に落とす
それぞれの苗の土をバケツに溜めた水の中で、丁寧に洗い落としていきます。
この時に、根が絡まっていて、無理に引っ張ったりすると根が切れるので、優しくほぐしながら土を落としましょう。
この時に、複数本植わっている株は丁寧に一本ずつに分けます。
1株に見えるスパシフィラムもよく見ると。。。

スパシフィラム
複数植えられており、分けられそうですね。
どのくらい分けることができたかというと。。。

スパシフィラム5株
5株に分けられました。
根がくっついて絡んでいたので、水の中で揺らしながら慎重に外していきました。
全て土を落とした状態がこちら。

土を落とした状態
土を落として根を見ると、改めて、「この苗の生産者さんは良い苗を作っているなぁ」とたなーは思ったりします。
では、束ねる前にひと手間加えましょう。
下葉を取ろう
束ねる際に、根元の葉は取り除きます。
組み合わせた際に、葉が混み合いすぎてしまうからです。
また、病気の葉や傷ついた葉も取り除いておきましょう。
処理をした状態がこちら。

下葉取りをした状態
根元がすっきりしましたね。
それでは、組み合わせていきますね。
植物を束ねていこう
花束を作るように、優しく観葉植物を束ねていきます。
花束同様に、茎をらせん状に重ねていくと形の良いブーケが出来上がりますよ。

綺麗にするコツはらせんを意識すること
途中ですが動画取ってみました!
背景が生活感がありますが、気にしないでください(笑)
ちなみに一言も話していません。
もくもくと作っています(笑)
束ねていくときに、ヘデラの葉など長いものは、他の葉と絡ませるようにしてあげると自然な雰囲気が出てきますよ。
完成するとこんな感じ。

束ねた状態
この時点で、可愛いですね。
まだ根は、むき出しなので、これからアート水苔で巻いていきましょう。
アート水苔で根を巻こう
まずアート水苔を準備しましょう。

アート水苔
アート水苔とは何ぞや?という方は、こちらを参考に。

多肉植物に使用する場合はこちらを参考に。

このルーティブーケやギャザリングに使うアート水苔は、必ずギャザリング用のものを使用しましょう。
ギャザリング用でないアート水苔は、富貴蘭などの蘭に使用するもので、水苔の作りが違います。
根を巻いていくとこんな感じ。

まず根元から

段々と下へ

伸びすぎているところは切ります
飛び出している根も綺麗に巻いてあげましょう。

最後は根元に絡めればOK
これで完成。
綺麗に巻くコツは、強く均等に巻くことです。
巻く力が弱いとアート水苔が綻び根が見えてしまうので気を付けましょう。
完成した姿がこちら。
背景が白いので、スパシフィラムの花がわかりにくいですね。。
すみません、気を付けます。
飾ってみよう
花瓶に飾るとこんな感じ。
とても素敵ですね。
グリーンの濃淡とスパシフィラムの白い花が涼しげです。
作ったはいいけど、管理の仕方が気になりませんか?
ルーティブーケの管理の仕方
ルーティブーケは、花束のブーケと違い根が付いています。
そのため、管理の仕方によって、このまま長く楽しむことができるのが特徴です。
管理の仕方は、基本はアート水苔が乾いたら、水に浸し吸水させて、水の入っていない花瓶などの容器に飾ります。
たなーが作った観葉植物のみのルーティブーケならば、水につけっぱなしでも大丈夫ですが、根の生育が早くなり、葉が間延びしたりします。
そのため、夜だけ水につけて吸水させ、日中は水につけずに飾ってあげると良いです。
また、このルーティブーケはミニバラなど茎がしっかりした草花にも応用できます。
その場合は、水につけっぱなしにすると根腐れを引き起こしますので注意しましょう。
それでは、まとめます。
まとめ
最後に
いかがでしょうか。
ルーティブーケを実際に作ってみての作り方の紹介でした。
アート水苔は、多肉植物だけではなく、こんな使い方もできるんですよ。
また、たなーが園芸店時代は、このギャザリングを生み出した青木英郎先生に直接、何度も指導してもらっています。
今回、とても懐かしい気持ちになりながら楽しく作らせてもらいました。
このルーティブーケ、作るときがとても楽しいんですよ。
気になる方は、青木先生のギャザリングの本を上記リンクからチェックしてみてください。
ギャザリングは日々進化していっていますので、私が学んでいたころよりも進化していることだと思います。
それでは、素敵なルーティブーケに癒されて良きグリーンライフを楽しみましょう。
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