こんにちは。
たなーです。
オリーブの木には品種により強弱がありますが自家不和合性(自家不結実性とも言います)という性質があります。
簡単に言うと、自分の花粉では受粉しにくい性質のことです。
そのため、オリーブの木は異なる品種を2本以上植えることで、実が付きやすくなります。
1.マンザニロ‐Manzanillo-
スペイン原産の果実加工用品種。
開花時期は5月下旬~6月上旬です。
日本のオリーブの木生産地でもある香川県の主要品種でもあります。
樹形がこんもりと丸く育ち、果実も大きく丸いのが特徴です。
2.アルベキーナ-Arbequina-
スペイン原産の品種。
開花時期は5月下旬~6月中旬です。
生長がゆっくりなので鉢植えにおすすめ。
アルベキーナの実は小さめですが、鈴なりにたくさん実をつける特徴がありますよ。
自家不和合性が弱いので1本で実をつけることもあります。
樹齢が若いときから花をつけ花粉量も多いので、受粉樹としてもおすすめです。
3.レッチーノ-Leccino-
イタリア・トスカーナ地方原産の、フルーツ香のオイルが採れる品種。
開花時期は5~6月です。
暑さ・寒さに加え、病害虫にも比較的強いため育てやすく、初心者の方におすすめ。
葉は小さく、裏が白いので全体的に涼しげな淡いグリーンに見えるのが特徴です。
4.シプレッシーノ‐Cipressino-
イタリアのシチリア島原産の品種。
チプレッシーノとも言います。
開花時期は5~6月です。
枝が直立して上向きにゆっくり生長するため、樹形がまとまりやすく省スペースでも育てられるのが特徴ですよ。
比較的、剪定が簡単で病害虫にも強いため、観賞用に育てたい人には最もおすすめ。
ツヤのある丸い実がなります。
自家不和合性は弱めなので1本で実がなることもあります。
5.ネバディロ・ブランコ‐Nevadillo Blanco-
スペイン原産の油用の品種。
開花時期は5月中旬~6月初旬です。
とにかく花が咲き花粉量も多いので受粉樹としておすすめ。
観葉植物用としても苗木の生産が多いのが特徴です。
実を多く収穫したい方におすすめします。
6.アルボサナ-Arbosana-
スペイン原産の油用の品種。
開花時期は5~6月です。
生長がゆっくりでコンパクトにまとまるので鉢植え向きの品種。
実は小さめですが、多くの実が付きます。
7.マウリーノ‐Maurino-
イタリアのトスカーナ地方原産の油用品種。
開花時期は5~6月です。
樹形は下垂型で、枝が下に垂れ下がるような形になります。
生長がゆっくりのため形は崩れにくいですが、枝が垂れるので、剪定が少しやりにくいです。
実はやや小さめです。
番外編:オリーミー-Oli-me-
こちらは、オリーブの品種ではなく、SOUJU(創樹)ブランドによる、相性の良いオリーブ同士を2本植えしている鉢です。
そのため、見た目には1株ですが、2本植わっているのでこの1鉢で実が付きやすい状態になっています。
最後に
今回は鉢植えで室内やベランダ栽培に向いたオリーブの木を紹介いたしました。
オリーブの木は歴史が長い分、多くの品種があります。
実際に園芸店やネットでは、いろいろあるので目移りすると思います。
オリーブの実を楽しみたい場合は、開花時期が重なる品種を選んで植えましょう。
品種によって、1本でも実がつくものもありますが、それでも異なる品種を2本以上植えたほうが実付きは良いです。
また、実が予想以上にたくさんなった場合は、翌年全く実がつかない現象があります(隔年結果)。
この場合、たくさんの実が付き始めた時点で、少し取り除いて量を調節しましょう。
そうすることで、翌年も安定して収穫できます。
それでは、憧れのオリーブの木をおしゃれに育てて良きグリーンライフを過ごしましょう。
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